蒙霧升降(ふかききり まとう)

2021/8/17 掲載

立秋(十三節気)末候 第三十九候 818日~822

 霧が立ちこめる頃です。 

 この時期の霧で有名なのは「釧路」の海霧でしょうか。湿原もありますね。

 以前、夏の終わりに釧路から少し離れた「霧の摩周湖」に行きましたが、残念ながらしっかり水面が見えていました。でも下方に広がる湖は「誰も立ち入ることができない神秘的な湖」でした。

 播磨自然高原の北隣の佐用町は朝霧で有名ですが、上郡町内も朝、川霧が発生するのがこれからの時期(実際秋から冬にかけてでしょうが)に見かけることができます。

 地形的に川霧が発生するメカニズムは、西播地区は低い山が多いため、高い山のある中国山脈からの冷風が遮られることなく川沿いに降りてきて川からの水蒸気とぶつかるからだと。

 そういえば、阪神間に住んでいて西側の姫路市に通勤していた時、特に、冬の温度差が姫路の方が3~4度低かったです。中国山脈からの冷風が直接届くという西播地区の地形が原因なんですね。

 播磨自然高原も秋から冬にかけて「すばらしい雲海」をみることができます。

 上郡町も盆地なので、川霧以外に放射冷却により地上近くに水蒸気が溜まりやすく、少し高いところにある当高原からみれば、霧の塊を外から見ているということですね。

 気象庁では「視程1キロ未満は霧」、「1キロ以上10キロ未満は靄」「特に陸上で100メ ートル以内、海上で500メートル以内の視程を濃霧」というそうです。


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