小暑(11節気7/6~7/21)

 今日の天気は、温風至(あつかぜいたる)のとおり風が強烈な熱気を運んできています。本来、この日を境にどんどん暑さが増す「小暑」ということですが、次節の「大暑」のようです。甲子園球児の夏も地方代表をかけて戦いが始まっています。また、このころから立秋まで暑中見舞いを出される方も多いと思われます。

 最近は、買い物に行ったら店舗の軒先には、夏の幼鳥、燕のひながご飯をまっているのか巣で鳴いています。燕も慣れたもので人のことなどお構いなしで子育てしています。毎年の光景ですが可愛いですね。店側もコーン等で仕切って糞害対策?しつつしっかり保護しています。燕は昔から害虫を食べてくれる益鳥、商売人には「商売繁盛」のシンボルとして大切にされてきました。

 この時節、七夕がすぐにやってきます。「短冊」に願い事、「ちょうちん」はその短冊を明るく照らします、「網飾り」で豊漁を祈る、「くす玉」は昔の宮中で魔除けとして薬草を丸めたものを吊り下げていたとか?、「吹き流し」は織姫が機織りをするときに使う糸を表現、それぞれに意味があるのですね。

 巷では「桃」の書き入れ時、ちなみに「書き入れ時」とは「帳簿の書き入れに忙しい時の意」、商売繁盛で儲かって忙しいのでしょう。桃は、血圧を下げるカロテンや腸を整える植物繊維が豊富とのこと、くぼみの周辺が青くないのが完熟の印とか?匂いがたったころ合いで冷蔵庫で1時間程度冷やして食べるとよいとありますが、甘さを感じたいなら常温がベターだそうです。

 この期の最後の21日は「日本三景の日」。皆さんご存じの松島・天野橋立・宮島、この景勝地って誰が選んだのでしょうか?

 それは、江戸時代の儒学者「林春斎」だそうです。その父親が特に有名ですが江戸時代初期の儒学者「林羅山」、 徳川家康から家綱まで4代の将軍に仕えて学問を教えるとともに、法律の制定・外交文書の起草など多岐にわたり活躍。

 さて、林春斎は、日本全国の旅の様子を書いた「日本国事跡考」でこの三大景勝地がでてきます。いずれも、近くに松島は「禅寺、瑞巌寺」、天橋立は「知恩寺、日本三大文殊菩薩といわれる本尊がある」、宮島は「神の島、厳島神社」とそれなりの歴史があり、全国の地理的バランスも含めて選んだのでしょうか?

 今日のように梅雨の晴れ間に見える月を「梅雨の月」と言うそうです。 時には雨雲に滲む時もあると、古来、夏の夜の月の涼しさを表現してきたようです。

 しかし、今夜の月は明日の新月の前日。真っ暗闇に?

 七夕には夏の星、牛飼い星が見られたら良いですね。枕草子の中では「昴」につぐ美しい星とあります。

 <メスクワガタ現る>

 昨年までは、オスクワガタが多くベランダに来訪したのですが、今年は何故かメスクワガタ、それも、姉妹?親子?お友達?きゅうりの汁をおいしそうに吸っていましたが、早々に退散されました。オスは一晩中きゅうりにへばりついていたのですが・・・。

 夜になって、少し涼しくなってきました。窓を開けた外は、蝉の声も・虫の声も聞こえません。静かな夜をむかえています。時折、風に揺れる樹々の葉音が心地よい感覚です。

 皆様、日々の温度差などで体調管理は大変だと思いますが、くれぐれもお気をつけてお過ごしくださいませ。


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