芒種(9節気6/5~6/20)

 芒(イネやムギなどの穂先にある硬い毛のこと)のある植物の種を蒔く頃という意味で「芒種」の節気となりました。実際は種を巻き終わっているところは多いです。これからは雨も多く降る季節、雨浴びで大きく育つ「つるむらさき・小松菜」などの葉物野菜にとってはタイミングピッタリです。

 写真は上郡町郊外から見る夕日と収穫まじかの麦とのコラボです。

 なんか、空も小麦色に、落ち行く太陽とまさに生命が生まれる収穫期の小麦もすべてが一体となっている様に感動と寂寥の感覚が・・・

 15日は生姜の日。生姜はインド原産で弥生時代に稲作と一緒に伝わったそうです。漢方原料になるほど現代では多くの方に利用されています、免疫力の向上・発汗促進・血栓予防や私たちの年代ではアンチエイジング予防など取り上げたらきりがないほど良い食材ですね。確かに酢しょうがなんか食べた時、体がほてってくることを体験したことはないですか?体温は高めの方が免疫力があがるといわれています。是非、健康寿命のアップのためにも最上位の食材として日頃から体にとりいれたいものです。

 16日は和菓子の日。「嘉祥の日」とも呼ばれています。全国和菓子協会が制定。ルーツは、平安時代中期に遡ります。時の仁明天皇が疫病退散を願い神前にお菓子などを供えたことからきているようです。

 最近、旅行に行った石川県小松市で買った和菓子に感動しました。皆さん、ご存じかもしれませんが、松葉屋の「月よみ山路」、栗蒸し羊羹です。竹の皮で包んであり、竹の香がして程よい甘さ、栗の多さが半端でない。賞味期限が短いのは食品添加物も使っていない?ということでしょうか。

 続いて18日は「おにぎりの日」その歴史は古いようです。

 中能登町観光協会~引用~

「杉谷チャノバタケ遺跡は日本最古のおにぎりが見つかった場所で、中能登町  の西にそびえる眉丈山麗の尾根上にあります。写真(当該HPをみてください)の黒い岩のようなものは、出土したおにぎり「チマキ状炭化米塊」(ちまきじょうたんかまいかい)です。1987年(昭和62年)11月に、おにぎり状の炭化米が発見されました。これは高地性集落跡から発掘されたもので、弥生時代中期から後期にかけての弥生式住居跡をはじめ、集落を取り囲む濠、当時の生活道具なども一緒に発見されています。学術的には「チマキ状炭化米塊」(ちまきじょうたんかまいかい)と言われ、「日本最古のおにぎり」であることが判明しました。現在は石川県埋蔵文化財センターにて厳重に保管されています。」

とあります。これは、「供え物」と考えられているようです。

 平安時代には宴で従者に蒸したもち米を握り固めた「屯食(とんじき)」を振舞ったようですが、これも「おにぎり」ではないかといわれています。

 この時節には有名な太宰治の「桜桃忌」があります。

 青森出身の同氏、ある意味破滅的な、道化と退廃、そのなかでの「人間性の回復」の時期(走れメロスのテーマなんかそうでしょうか)、そして「斜陽」「人間失格」へと、最後に「グッド・バイ」連載中に帰らぬ人へ・・・。波乱な人生を送った太宰氏。尊敬する森鴎外の墓「三鷹の禅林寺内」の向かいに墓碑「太宰治」のみ刻まれた場所(同氏が希望していた)があります。人を惹きつける太宰氏、毎年、多くのファンがこの場所を訪れ花を手向け手を合わします。

 ちょっと、違う観点ですが「桜桃」はサクランボのこと。今まさに旬を迎えているサクランボですが、実は、山形県最高級品種赤いルビーと称される「佐藤錦」などに異変が起こりました。それは、2つの実がくっついて育つ「双子果」になったものが多く発生したとのことです。原則出荷できず廃棄とのこと。大打撃ですね。 その原因は、昨年の猛暑の影響でめしべが2本になるものが増え、結果、一つ花から2つの実ができていまった。温暖化の影響だとしたら生産地が北上していく?こともあながち嘘とも言えない。農家の方、せっかく苦労してブランド化、初セリの特別栽培サクランボは今年100万円?何とか山形県のサクランボが残ることを願いたいものです。

 さて、6月の花といえばアジサイ以外で「カラー」なんかいかがでしょうか。

 花言葉は「歓喜」「華麗なる美」「清浄」など。スタイリッシュですーーとしていて素敵です。

 <こちらは庭先の「カラーさん」です>


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