立春(一節気2/4~2/18)

 旧暦では二十四節気の始まりの「立春」となりました。

 播磨自然高原内の今日の朝は「通り雪」、写真の通り少しの雪が屋根などに積もりました。しかし、出かける頃は「雪解け」、清少納言のいう「わろし」の状態でした。それでも「春」がつく節気の言の葉は春待ち人にとっては格別で少しウキウキした気分になったようです。

 この季の2月6日は「ふろの日」、サウナ・温泉三昧で身を軽く健康保持をするなんかも良さそうですね。

 さて、播磨自然高原内の去年の鶯の初音は例年より遅かったと記憶しています。場所によっても違うようなので、皆さんの初音情報があれば教えてください。古来より鶯は「春告鳥」、「経読鳥」(囀りで「法、法華経」あるいは「法、聞けよ」と聞こえることから)など多くの別名があります。

 蓮如上人はこの「法、聞けよ」に、浄土真宗の開祖である親鸞聖人の言葉「善人なおもて往生をとぐ、いわんや悪人をや」ばりに、

「空善くれ候うぐひすのこえになぐさみたり、このうぐひすは法ほきゝよとなくなり。されば鳥類だにも法をきけとなくに、まして人間にて聖人のお弟子なり。法をきかではあさましきぞ」

と話し上人の高弟の法専坊空善が記録しました。「空善聞書(くうぜんききしょ)~」

 鶯さん、普段はほとんど人前に顔を晒すことがないにもかかわらず、人間界では絶大な人気?影響力?、化粧品業界では美白剤として江戸時代から重宝されてきた「ウグイスの(糞)粉」、彼氏が彼女の美白の原因を知ったらビックリ?

 本当に売っているのかネットで調べたら、ウグイスは飼育が難しく、得られる糞も少量なので、市販の「ウグイスの糞」と称するものは、うぐいすに似た輸入もののふんを乾燥させた白色粉末だそうです。その輸入野鳥の一つは外来生物対策になっている(九州?)ソウシチョウ・ガビチョウです。

 ~九州地方環境事務所のHPからの引用記事~

ソウシチョウは、フンを化粧品(ウグイスの粉)の代用品として利用するため、大量飼育されていた例があります。人気のあるペットでしたが、声が非常に大きいため、昨今の住宅地では騒音として問題となったことで人気が落ちたことや、外来生物法により特定外来生物に指定されたことなどから、飼っていた人が逃がしたり、売れ残った在庫の扱いに困った業者が投棄したり、あるいは逃げ出したりといった幾つかの要因から、野外に定着したと考えられています。
九州では違法飼育の例が多く見られることから、チラシを作成し、ソウシチョウ、ガビチョウに関する普及啓発に取り組んでいます。

ということで、 外来生物対策-ソウシチョウ・ガビチョウの捕獲、飼養等の禁止となっているようです。

「初音」を歌ったもの

    ☟

鶯の聲にさとりをうべきかは 聞く嬉しさもはかなかりけり

  ー 西行 【山家集】ー

 鶯の美声を聞けるのは嬉しいが、それで悟りが得られるの?得られることはない。もし悟りを得たと思ったら美声を聞いた嬉しさは儚くなる。だからそんなふうに考えるのはやめとこう。大事なのは鶯の美声を楽しむこと。

のようです。深いですね? 俳句の方は、

うくひすは言そこなひが初音哉

ー  加賀千代女 ー

白山ミュージアムポータルサイト~の引用

うぐいすが鳴きかけて途中でやめています。この鳴き損ないがうぐいすの初鳴きになったのでしょうか。まだ定まらないうぐいすのさえずりから、二月初めごろの季節を感じることができます。

確かにこの高原内では途中で止めてしまう初音?練習中なの?と突っ込みを入れる我に確かな季節を感じる時があります。

鶯の覚束なくも初音哉

- 正岡子規 ー

など。

 夕方になると高原内の雪はなくなっています。

 せっかく暦の上では春になったので、冬よりは一歩前に出て皆様やりたいことなど是非トライしてください。

 昨日、上郡町の生涯学習センターで「ニューオリンズコンサート」がありました。ブラック・ボトム・ブラス・バンドがジャズの定番「スイングスイングスイング」など演奏、とても楽しかったです。絶妙なグルーヴ感でした。

 皆様、播磨自然高原にも足をはこんでいただきこの時期の自然を感じていただけたら幸いです。

 


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