立冬(十九節気 11/8~11/21)

 暦の上では「立冬」となりました。

 この異常気象のなかではピンときませんが、二十四節気などは、先人の生活の智慧の集積ととらえれば学ぶことも多く、長く継承できればいいなと。

 約1年前の「霜降」以来の投稿となります。この高原での色々な出来事でいまだ先の見えない状況が続いていますが、それは別として気軽に読んでいただければ幸いです。

 1週間前の当高原内での熊目撃情報の後、上郡町各地でも目撃情報がでています。当高原内はその後出没情報はないようです。熊による被害は各テレビでも全国的にとりあげられています。出くわした時の対処法等は以前掲載していますので参考にしていただき、引き続きご注意ください。

 11月は「霜月」、これからどんどん山々の樹々が赤や黄色に染まる頃です。この高原も少し色づき始めていますが、なにせこの温かさでもう少し紅葉は先になりそうですね。

 11月8日は「いい刃」と呼んで「刃物の日」だそうです。またこの日に「ふいご祭り」が行われます。ふいごは、炭などの燃料を高温で燃焼させるための空気送風装置で、今ではほとんど見ることができない?刀工・鋳物師などが道具に対する感謝を捧げるお祭りのこと。鉄の加工をする鉄工所などでも神事としてこの祭りを行うところがあるようです。

 11月14日には奈良の大神(おおみわ)神社(奈良県桜井市三輪)で「醸造安全祈願祭(酒まつり)」があります。

 皆様見られたことがありますか?酒蔵などの軒先に吊るしてある「杉玉」(杉の葉で束ねた大きなボール状になったもの、「酒作りを始めました」の印で最初は緑、翌年の酒作りの終わったころは茶色)。

 酒造の神様としても全国の酒造関係者がこの祭りに集い、醸造安全を祈願、神事の後にはこの「杉玉」が授与されます。

 当神社に一度登拝したことがありますが、三輪山そのものがご神体、清々しいい日となりました。

 

 (大神神社HPより「醸造安全祈願祭」について引用)

              ↓

 「全国の酒造家や杜氏が参列し、新酒の醸造安全を祈ります。四人の巫女が杉を手に神楽「うま酒みわの舞」を舞います。また、前日には酒の神のシンボルである拝殿の大杉玉が新しいものに取り替えられます。

 酒造りの神様と仰がれるご祭神の神徳を称えて、新酒の醸造の安全を祈る祭典で、全国の酒造家・杜氏・酒造関係者が参列します。祭典後から醸造安全の赤い御幣と酒屋のシンボル「しるしの杉玉」が全国の酒造家・醸造元に授与されます。

『日本書紀』の崇神天皇条には、高橋活日命(たかはしのいくひのみこと)が天皇に神酒を献じた時に「この神酒(みき)は 我が神酒ならず 倭なす 大物主の 醸(か)みし神酒 幾久(いくひさ) 幾久」と歌ったとあり、大物主神のご神助により、会心の美酒を造ることが出来たことが記されています。このことからご祭神が酒造りの神として敬われることとなったのです。祭典では活日命の和歌で作られた神楽「うま酒みわの舞」が四人の巫女により舞われます。」

 今年の酒米はどんなできでしょうか?麹菌の助けをかりて「米・米麹・水」から造られる日本酒、気象条件・自然環境が変動するなか、杜氏さんたちは真剣勝負で苦労しながら工夫と経験であの清らかなお酒を生み出していきます。新酒が楽しみですね。

 さて、この月には木枯らし1号は吹くでしょうか?

 関西では有名な「六甲颪」、「比叡颪」。違った意味で阪神タイガースが「六甲おろし」を吹かせました。ファンの方、苦節38年の日本一おめでとうございます。

 今朝は気温も10度をきり朝夕は寒くなっています。気温差も激しく体調管理は大変でしょうが、皆様、こまめに体温調整を衣服・食べもので行い元気にお暮しください。

 また、新鮮な空気・紅葉の始まりとその移り変わりの機微を確かめにご来山してください。

見出画像は「横川のムクノキ」です(90号線での美作へ行く途上にて)

       ↓

樹齢約1000年、圧倒されます。

この1000年の間、何を見ていたのでしょうか?

 

 

 

 

 


投稿日

カテゴリー:

投稿者:

タグ: