2022/4/9 掲載
清明(五節気)次候 第十四候 4月10日~4月14日頃
越冬していた雁が北へ帰る頃です。実際は少しずれがあるとのことです。
以前、寒露(十七節気)初候 第四十九候 10月8日~10月12日頃に「雁風呂」という習俗の話をしました。
それは、秋に渡ってくる雁は、小さな枝をくわえて海の上を飛び、翼を休めるときはそれを浮かべ、陸につく前には海辺に落としておき、春に再びくわえて帰ります。その後、浜辺に打ち寄せられたその残った木片は死んだ雁のものであるとして村人は憐れみ、それを拾い集めて供養のために人々を入浴させたと記しました。
今年も、まさにその時がやってきました。自然の摂理とはいえ、実際にその木片をみたら実際どう感じるのでしょう?
古の人の雁の群れとの別れを惜しむ歌、
雲のうへに行通ひても音をぞ鳴く 花咲くときに逢はぬ雁がね ー 藤原俊成 ー
曇り空の上を行く雁の群れ 雲の中から鳴き声が聞こえてくる、美しい花がこんなに咲き乱れる季節なのに、なんで雁は遠くに行くのでしょう? と昔の人は空を見上げて雲の合間に見れる雁の群れとの別れを惜しんだ? 風情のある趣ですね。
さらに同人の一首、
聞く人ぞ涙は落つる帰る雁鳴きてゆくなるあけぼのの空
雁は残念ながらこの辺にはいません。帰って行く姿も見ることができません。
代わりと言っては何ですが、この播磨自然高原に居ついてくれていそうなシラサギがこの木曜日、第二ゲート横の池にじっとしていました。魚かなんかずっと狙っているのでしょうね。人が少しぐらい近づいても逃げません。少しの間見ていましたが、その姿がだんだんかわいく思えてくるのが不思議です。
上郡町内の田んぼにもよくシラサギを見かけます。
また、川の近くの大きな木の多くの枝に白いものが綿のように見えますね、そう、クリスマスツリーの綿の様? その正体は、鎮座されているシラサギさんの姿です。塒(ねぐら)なんでしょうか?
自然の営みの中でのちょっとした出来事、新鮮で癒され幸せを感じることができます。
皆さん、希ですが高原内で山鳥に出くわすことも。いきなり道路を渡っていますよ。歩き方が必至でユーモラスです。ちいさなウサちゃんも運が良ければ見られます。
播磨自然高原って本当に自然に恵まれた場所ですね。
桜はもう散り始めたところがあります。今日、本線沿いで車に乗っていたら花吹雪に出会いました。
桜は散り始めると同時に緑の葉っぱが現れてきました。桜って何でそう急ぐのでしょうね?
キュートなシラサギさんはこちら
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満開と言うのでしょうか? 山つつじ
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