玄鳥至(つばめきたる)

2022/4/4 掲載

清明(五節気)末候 第十三候 45日~49日頃

 ツバメが南の国から飛んでくる頃です。

 以前、「白露 末候」の第45候(9月18日~22日頃)で「玄鳥去(つばめさる)」をとりあげました(よければ読んでみてください)が、今度はツバメが来る頃になりました。ほぼ半年過ぎたのですね。「光陰矢のごとし」です。

 時が過ぎた後に過去を振り返ると、全ては「はやい」と思えてくるような感覚? 時とは、かけがえのないもの。 老年者と言われる年代になっても、色々な問題を抱え煩悩もいっぱいな身、純粋に何が欲しいと言われたら、つきつめれば「時」と答えるかもかもしれません。だから、若いときにそのことに気づき(気づかなくても日々を大切に過ごされた方も多いと思います)と思っても過去はやっぱり戻りません。今は、思い立ったらそこが始まり、その日々を大切にというところでしょうか。でも思い出も必要ですよね。できれば良い思い出、一歩譲ってほろ苦い思い出ぐらいまでは、いつかは、その「思い出」に頼るときもくるのでしょうね。やっぱり煩悩に支配されているようです。修行、修行・・・。

 二十四節気では「清明」、「清浄明潔」の略のようです。春の陽気と清らかさ、生命満ちあふれる時節となりました。

 ツバメを詠んだ句としては、

盃に 泥な落しそ むら燕  ー 芭蕉 ー

(盃に泥を落とさないで、群燕(むらつばめ)さん)

 旅の途中で立ち寄った場所に、人の出入りするところに巣を作り外敵から子を守り子育てするツバメの巣があり、忙しく出入りするツバメを観察しながらお酒を楽しんでいる芭蕉さんが浮かぶ、微笑ましい光景といったとろでしょうか?

* 「な~そ」は「~しないで」という意味です。

細き身を 子に寄添る 燕かな ー 蕪村 ー

 さて、この播磨自然高原では桜もほぼ満開に近く、コブシ・タムシバの白い花、山つつじの花と咲き乱れてきました。日中は、高原内をお散歩されている方もいつもより多くお見受けいたしました。桜の見頃は今週いっぱいでしょうか?そして、木の芽の匂いも結構強いです。

 春本番の候、皆様、是非、高原に来られ春を目一杯感じて心の片隅に焼き付けてくださいね。

 ほぼ満開です

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    山つつじの花 結構至る所に咲いています

    以前言っていましたコブシには花の下に1枚の葉っぱがある写真です

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       ↑      コブシの花も綺麗ですね


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