雷乃発声(かみなり すなわち こえをはっす)

2022/3/30 掲載

春分(四節気)末候 第十二候 331日~44日頃

 雷が鳴り始める頃です。

 今まで、あまり意識したことがないのですが、遠くで雷が鳴ったかと思えば鳴り止む感じだそうです。

 やはり、農業と関わりが深く、春雷で雨を呼びお米作りが始まる頃となり、秋に雷が収まる時期に稲刈りも終了して冬支度となっていきます。農耕サイクルがこの「雷」のサインでというところでしょうか。秋のころにも申し上げましたが、雷は「田」に「雨」をもたらすということです。また、「神鳴り」ともいわれ、神様が鳴らすと考えられていたようです。

 早いもので、もうすぐ4月です。3月から4月にかけては、別れの季節でもあり、新しい出会いの季節でもあります。

 子供・孫が大学・就職などで長年一緒に暮らしていたところから離れていきます。 経験から思うのですが、子供は子供なりに不安と寂しさの中での旅立ち、新しい世界に希望を求めて、そして成長していきます。でも、残された家族は、何もない住んでいた冷たい空気の部屋を見て、何かどうしようもない感慨が生じ、幾日か抜け殻のようになったのではないでしょうか? やがて、すべては日が解決してくれますが、家族の別れは本当に辛いですね。

古今和歌集~

別れをば山の桜にまかせてむ留む留めじは花のまにまに  ー 幽仙法師 ー

これやこの 行くも帰るも 別れては 知るも知らぬも 逢坂の関  ー 蝉丸 ー

限なく思ふ涙にそぼちぬる 袖は乾かし逢はむ日までに ー 詠み人しらず ー

 以前、ウグイスの初音のことを書いたことがあります。今年は、3月8日とメモ帳にありました。地区によっては違うとは思いますが、例年より遅かったのでは? その後、あまりウグイスが鳴いていませんが、皆様のところはいかがでしょうか?

 冒頭の写真は庭の桜です。 暖かかったので一部咲き出しました。

 播磨自然高原も陽の当たるところは五分咲きのころもあります。全体的には蕾から2分咲きまでというところでしょうか。咲き出したら早いですよね。

 この時期、もう一つ、コブシやタムシバの白い花が咲き出します。山一面が白くなり幽玄の世界を造り出します。

 また、山つつじの鮮やかな花も咲き出しました。まさに、山が笑う季節です。

 皆様、是非、来山され癒やしの散策でもしていただければ幸いです。 (庭に咲いたタムシバ?コブシ? 花の下に葉っぱがないのでタムシバ?)

 


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