雀始巣(すずめはじめてすくう)

2022/3/20 掲載

春分(四節気)初候 第十候 321日~325日頃

 雀が巣を作り始める頃です。

 24節気では春分、今年の春分の日は21日月曜日です。

 国立天文台の情報の引用(要約)ですが、

 太陽が春分点を通過する瞬間を含む日を「春分日」と言い、現在の祝日法ではそれがそのまま「春分の日」になります。地球が太陽のまわりを回る(公転)にかかる日数は1年365日より多い、約365.24219日。これを時間に直すと365日と6時間足らず。毎年、6時間ほどずれていきます。一方で「閏年」で4年に一度そのずれも元に調整されます。結局、プラスマイナスしながらそれらを計算して「春分の日」となるわけですが。

 ちなみに、来年の春分の日は、同じ21日、2024年からは、うるう年を含む3年間は3月20日が春分日で、残りの1年が3月21日という組合せになるそうです。

 天文学によって祝日が年によってかわるのは世界でもとっても珍しいとか。

 春の彼岸は、春分の日を中日とした前後三日間の計七日間。暦より食い気で言えば、ぼた餅。

 春の彼岸は「牡丹の花」に模した「ぼた餅」、秋の彼岸は「萩の花」に模した「おはぎ」。昔の方は、名前一つとってもこだわり派?やはり自然のものをよく観察、すべてにおいて取り入れていますね。そのぼた餅、粒あん派、漉し餡派とかあるそうですが、好きなものを食べて小さな幸せを得れば両派共によいですね。

 雀ですが、昔に比べて減少していませんか?

 時事通信、2021年10月25日の記事からの引用ですが、

【環境省調査によれば、1990年代の前回調査と比べ、スズメやツバメの個体数が大きく減少。「このままのペースで減少し続けると、将来的には絶滅危惧種に指定するなど対策の可能性が出てくる」という。調査は1970年代(1974~78年)、90年代(97~2002年)に続き3回目。今回は2016年から今年にかけて、日本野鳥の会や山階鳥類研究所などと共同で行った。前回調査と比較可能な278種について1947地点の観測結果を基に、分布域の変化や個体数の増減などを調べた。その結果、スズメの個体数は前回調査の3万1159羽から2万627羽に減少。ツバメも1万4978羽から8987羽に減った。餌となる穀類を作っていた農地が野菜を栽培する畑地に変わったことなどが原因とみられる。】

 とのことです。減少しているのが実感できます。

 昔、田舎で雀を産まれたときから育てて可愛がっていたのですが(本当はいけなかったのでしょうね)、母親がミシンをこいで何か作っているときに、母親の肩にずっと止っていたのを覚えています。

 その後、あるひのこと何を思ったのか、大空へ旅立っていきました。小さな私は小さな胸なりに寂しさを感じたことを覚えています。これで良かったんだと思いつつも。

 雀と言えばなんといっても「舌切り雀」、絵本や紙芝居などで年配の方は接してきました。

 おばあさんのはさみにギョッと、残酷、原作はもっと酷いものが世に耐えられるように変わってきたそうです。最後は勧善懲悪、水戸黄門と一緒です。

 播磨自然高原は、雀よりも「山雀」(スズメ目シジュウカラ科ヤマガラ属)が身近ですよね。人なつっこく、ひまわりの種大好き、結構、山雀用のご飯置き場を山荘で見かけます。必死に食べる姿を見て過ごす何気ない平和な一時、大切にしたいと。

 皆様も、どんどん過ごしやすくなったこの時期、来山されゆっくりとお過ごしいただけたらいいですね。  お待ちしております。


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