2022/3/5 掲載
啓蟄(三節気)初候 第七候 3月5日~3月9日頃
土の下にこもっていた虫たちが動き始める頃です。
虫は、昔々、昆虫に限らず、蛇・蛙・蜥蜴(トカゲ)など、爬虫類や両生類なども含めて、小さな生き物の総称として使われていたようです。蝦(エビ)(海老の方は腰の曲がった老人のイメージからの当て字、ちょっと失礼ですよね?)、蟹(カニ)、蜆(シジミ)、蠍(サソリ)、蛤(はまぐり)、なども「虫」の仲間にはいっていたそうですよ。何で虫がはいっているのかと理由を知るまではずっと思っていました。
3月この時期の「啓蟄」を過ぎると、播磨自然高原のあちこちで「辛夷(こぶし)」、「タムシバ」、上郡町内郊外では「モクレン」なども咲き始めるころとなります。
山が真っ白に染まる光景は圧巻です。ただし、体験から言うと2年周期でよく咲くということはないでしょうか?
モクレンの花言葉は「自然への愛」「持続性」、 白いモクレンは「高潔な心」、辛夷は「友情」「歓迎」、タムシバは「友情」。
タムシバ(田虫葉)と「コブシ」はよく似ています。
一般的な見分け方は次の様です。
① タムシバの樹高は10メートル未満だが、コブシは18mの高さになるものも ある
② タムシバの葉の裏側は白味を帯びているが、辛夷は淡緑色
➂ タムシバの花のすぐ下には葉っぱがないが、コブシの花のすぐ下には1枚の葉っぱがある
④ タムシバの葉はコブシよりも細長く幅が狭いが、コブシの葉は全体的に幅が広く、特に先っぽが一番広い
など。 ②~➂でわかりそうですね。花が咲きだしたら、散歩がてら一度確認してみてはいかがでしょうか。気分転換にもなって楽しそうですよ。
タムシバの言葉の由来は、「カムシバが訛ってタムシバになった」あるいは「葉っぱにタムシ状の白い斑点がある」ことからきたとか、後者はちょっと興ざめといったところでしょうか。
「カムシバ」は小枝を噛むとキシリトールみたいな甘味や、爽やかな香りがするそうです。なので、「サトウシバ」とも。枝以外、樹皮、葉でも同じだそうです。ちょっと見つけたら噛んじゃおうと思います。そんなわけで「ニオイコブシ」とも言われています。
冬枯れの木もどんどんと新芽がでてこれから臭いもきつくなっていきます。
2,3日前、播磨自然高原スポーツランドのグラウンドで多分新芽を食べているのだと思うのですが鹿の群れを見ることができました(冒頭写真)。すべて女子です。いわゆる鹿の女子会です。若い女子は一緒に行動することが多いようです。
そして、梅の花が咲いてきました。でも、鶯の初音はまだのようです?
今日なんか、日差しが暖かく心地よいです。 皆様方には、ようやく春らしくなる日もでてきた当高原に立ち寄っていただき、日頃のお疲れを癒していただければ幸いです。