2022/2/27 掲載
昨日、播磨自然高原クラブのご協力のもと設置しました「産廃反対」の幟旗についての経緯をご説明いたします。
設置場所は、①播磨自然高原クラブ第一ゲート外、踏切から近くにある「駐車場」、②同クラブ第二ゲート内近く、➂自治会掲示板横(噴水近く)の計3か所、幟は6旗です。
私たち自治会が参加している上郡産廃問題対策協議会(上郡・山野里・高田・高田台・鞍居・播磨自然高原地区の連合自治会と西はりまの自然をまもる会)が当該「産廃反対の幟旗」を制作しました。既に上郡町内ではお店の前など多くの幟旗が掲げられています。赤穂市の産廃に反対する団体なども独自に多くの幟旗を市内各地に掲げています。このような中で、当自治会も播磨自然高原クラブとタイアップして「産廃反対」を進めていく一つのツールとして幟旗を設置いたしました。
産廃場建設計画地は播磨自然高原第一ゲート側、踏切の反対側になっており同高原からは目と鼻の先です。産廃場が兵庫県の許可で一旦できてしまえば、計画地を取り巻く関連法人等が既に取得している土地さえも、産廃場に拡大されていく可能性がありその規模は全国有数の産廃処分場になってしまいます。
その場所に持ち込まれるのは、事前計画にも記載されている「アスベスト」「水銀」を含む産業廃棄物など危険な有毒物質なども予定されています。持ち込まれた容器などに含まれる液体などはどんな成分を含み有害なのかをすべて確認することはできないと思われます。
産廃処分場を見られた方はわかると思いますが、10トントラックなどが産廃物を産廃場内に落とし、散水しながらほこりが散らからないようにし重機で平面にならしています。そこには、積み込まれた廃棄物は事前のマニュフェスト制度で事業排出者や廃棄物運搬事業者などの書類上のチェックなどで問題がないとされた廃棄物を持ち込んでいるとのことです。しかし、全国の産廃場の事故(火災など)は新聞記事に今まで多く掲載されておりとても安全とは思えません。
産業廃棄物になった段階から最後捨てられるまでに、実際はどこかで捨ててはいけない厳重管理すべき有毒物質等が廃棄物に混ざっている実態があります。書類上などでは問題がなかったではこの実態はなくならないと思います。人・企業を問わず、残念ながら何らかの理由でコンプライアンスの欠如が露見することがあります。その前提で廃棄物処理を考える必要があり、有害物質の管理はもっと厳重にするシステム策定が必要でしょう。
結局、現状の産業廃棄物処理は穴を掘って捨てて土をかぶせ見えなくなったら問題ない、「臭いものに蓋」方式ではないでしょうか? もうここから卒業しないといけないのでは?
見えないものはそれはそれで危険がいっぱいです。放射能しかり、大阪府能勢町のダイオキシン問題も大きな話題となりました。微量なダイオキシンの持込で健康被害が生じる可能性があることを知りました。こんな危険物質がどこかで間違いがおこり事故・事件になり、当事者に頭を下げられても取り返しがつかないのです。近隣の上郡町・赤穂市の水がめである「千種川水系」に産廃場予定地から災害等により有害物質が漏れたら、また、飛灰により空気汚染が生じたら、多くの住民や私たち山荘利用者にとっても健康被害が心配されることとなります。また、所有不動産の資産価値等への影響もあるでしょう。
多くの人々に多くのリスクを巻き込む「産廃建設場」の建設は、住民はもとより、播磨自然高原を利用する方にとっても何もいいことはないのです。きっぱりと産廃場建設に「反対」し、必ず「阻止」しなければなりません。
せめて我々世代の責任として、子供・若い世代に「負の遺産」を残してはいけないと思います。
播磨自然高原という素晴らしい癒しの場を守っていかなければなりません。
今までに、産廃に反対とは言われない方の意見は「私には関係ない」「よくわからない」とか言われます。私たちの産廃反対の取組に足らないところ、気づかないところは多々あると思います。是非足らないところ、気づかないところは教えてください。よくわからないとおっしゃる方は「是非いっしょに産廃場について考えてみませんか?」
やはり「無関心」「人任せ」になってしまうと、物事はいつまでたっても解決しないように思います。少しの関りからのスタートでもよいので、どうか、この大きな産廃問題について関心をもっていただき産廃反対の運動に理解していただき一緒に産廃場建設を止めさせていきませんか?
前の記事でもお知らせしていますが、3月26日10時から上郡町の生涯学習センター大ホールで産廃反対に向けての「住民集会」を当協議会が開催します。昨年、梅田上郡町長が発起した産廃場の建設の賛否を問う「住民投票」をこの夏の参議院選挙と同時期に実施するとの「神戸新聞」の報道がありました。是非、「住民投票」での建設反対票が多くなるよう盛り上げていきたいと思います。住民ではない方も参加していただき側面支援していただければ幸いです。
皆様方にはご理解ご協力を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。