款冬華(ふきのはなさく)

2022/1/20 掲載

大寒(二十四節気)初候 第七十候 120日~124日頃

 蕗の薹が顔を出す頃です。

 大寒に入りました。24節気最後の節気です。これが終われば節分を経ていよいよ待ち遠しい「立春」です。たとえ、気象学上は寒さ厳しかろうが、春だと思えば多少は気分は上向きになれるのではないでしょうか?

 蕗の薹は、春の兆しを示すもの、俳句の世界では春の季語なんです。

 蕗の薹を詠んだ句、

蕗の薹岩間の土にひきしまる

 ー 西東 三鬼(さいとうさんき)ー(隣県 岡山県津山市出身)

 いまだ寒気の厳しい中、土を破って芽を出した蕗の薹を感じて

 大寒入りでの句、村上鬼城の有名な句
冬蜂の死にどころなく歩きけり

 冬蜂の死を見とどける、そしてそこに自らの生き方も投影しているのでしょうか?


 高浜虚子に師事した 杉田久女の句 

ほろ苦き恋の味なり蕗の薹

 蕗の薹といえば、あの苦み。失恋した時に本当にあの味にオーバーラップするのでしょうか?

 凡人は、解釈が直截的すぎますね。失恋と蕗の薹が句としてこう繋がれば素敵なんですね。

 さて、蕗の薹といえば天ぷら、和え物ですか。蕗味噌にすると美味しいとも言われています。  また、蕗の薹には強い抗酸化作用があり新陳代謝で細胞を若返らすそうです。ビタミン類、カルシウムなどのミネラル・食物繊維なども含んでいるため、抗老化やデトックスにもよいとか。また、抗アレルギー成分も含んでおり、花粉症の症状緩和にもよいようです。乾燥させた蕗の薹、10~15gを水600mlで半量になるまで煎じ3回に分けて飲むと「咳止め」によいと「薬草の呟き」(メディカルサイエンス社)の中に書かれていました。咳に悩まれている方、一度ためしてみてもいいかもしれませんね。


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