- 2022/1/15
小寒(二十三節気)末候 第六十九候 1月15日~1月19日頃
雉が鳴き始める頃です。
実際に鳴き始めるのは3,4月頃らしいです。
このところ、播磨自然高原は厳しい寒さが続いています。夜から朝にかけて氷点下生活、昨年より寒いように感じられます。
写真は、今朝の播磨自然高原北方面を撮ったものです。奥に雪化粧した中国山地が現れています。
さて、雉の足裏には振動を敏感に察知する「感覚細胞」があり、それで地震の初期微動を知覚できるとか言われています。
雉は、古来から、夫婦愛・家族愛の強い鳥として、万葉集の中においても、
大伴家持の歌、
春の野に あさる雉の 妻恋に 己があたりを 人に知れつつ
雉が春の野でエサを探している時も、妻が恋しいと鳴いている。そんなに鳴いたら狩人に己の居場所を知られちゃうよという意味? 「妻恋鳥」と呼ばれる所以でもあります。 家持自身に重ねた意味もあるようです。
「雉も鳴かずば撃たれまい」、「頭隠して尻隠さず」も雉から由来?
すんでいる野を焼かれた雉が自分の命にかえてもその子を救おうと自分の羽で覆おうとすること、また、寒い夜に鶴が自分の羽でその子を暖めることを「焼け野の雉、夜の鶴」というそうです。
この親心が人の世で忘れられ嫌な事件が起こるのはつらいことですね。
もう一つ、雉のオスはメスを求めて「ケーン、ケーン」となくそうです。でもメスは、この求愛になかなか応じず素っ気ないようです。このことを、「けんもほろろ」と、よくできていますね。「ほろろ」は雉の羽音のこと。
5日後には「大寒」冬の最後の節気となります。
皆様、風邪などひかずに健康にお過ごしください。