芹乃栄(せりすなわちさかう)

2022/1/5 掲載

小寒(二十三節気)初候 第六十七候 15日~19日頃 

 新年 あけまして おめでとうございます。

 本年もよろしくお願いいたします。

 年末年始いかがお過ごしでしたか? 飲みすぎ、食べすぎは?

 ここ播磨自然高原は、結構、冷え込み、朝夕は氷点下生活、少し小雪は舞いましたが大きな交通規制もなくよかったですね。

 さて、芹が盛んに育っていく頃です。そして寒の入りです。 最も寒さの厳しい時期ですが、2月の節分までもう1月、その後は暦の上では立春と、気持ちは、日差しも少しずつ強くなっていくと思えばこの寒さも何のその・・・?

 また、多くの地方では7日までが松の内、正月飾りはしまいます。

 この候の7日は「七草粥」を食する日、七草の内、セリの名前の由来ですが、「若苗がたくさん出る様子が競り合っているように見える」ことから名づけられたそうです。万葉j時代は、既に食用にされていたとか。ただし、「ドクゼリ」は全草、特に、根や茎に猛毒があるそうです。そしてその根や茎は太く竹のような節があるとのこと。ちょっと怖くて素人には採りづらいですね?

 七草には、セリの「競り勝つ」以外は、

薺(なずな)  ・・・ なでて汚れを取り除く
御形(ごぎょう) ・・・ 仏の体
繁縷(はこべら) ・・・ 繁栄がはびこる
仏座(ほとけのざ)・・・ 仏の安座
菘(すずな、鈴菜、蕪(かぶ)) ・・・ 神を呼ぶための鈴
蘿蔔(清白(すずしろ)、(大根)) ・・・ 汚れのない清白

という意味があるそうです。

 さて、この七草、一年に一回なのが原因なのか、・・・のせいなのか、悲しいかな毎年忘れて思い出せません。そこで、昔からある

この歌、

芹なずな  御形はこべら  仏の座 

すずなすずしろ  これぞ七草

で春の七草を覚えることにしました。やはり和歌の5、7、5、7、7に分解した方がごく自然に覚えられそうですね。 

 でも来年覚えていなかったら「忘れ七草」といたしましょうか?

 芹は独特の香りがあり、食欲増進、利尿・鎮静・解毒・発汗・解熱作用もあるとされ、風邪の予防や浴用としては神経痛、リウマチによいらしいです。栄養成分にβ-カロチン・各種ビタミンほか、豊富な栄養素を含んでおり、胃・肝機能の調整、血液浄化の効能など随分有難い薬草のようですね。

 ともかく、七草粥を食べて、この一年の無病息災を願いたいと、今年はスーパーに直行?


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