- 2021/11/7 掲載
立冬(十九節気)初候 第五十五候 11月7日~11月11日頃
山茶花の花が咲き始める頃です。
11月7日は暦の上では立冬。本来ならば、木枯らしが吹き始めどんどん寒くなっていくはずですが? 若干、まだ先の様ですね。
播磨自然高原では、昨冬は水道管の破裂が多かったそうです。年代物なので仕方ないところもありますが、他に水抜き忘れが原因なのも結構あったようです。特に、この冬は当分来訪しない時は、必ず水抜きをしてお帰り下さいね。
「山茶」は、読みとして「つばき」となっていますが、実際は山茶花のことをいいます。山茶花は、中国語でツバキ類の総称を「山茶⇒さんさ」というらしく、山茶花は「さんさか」、それが「さざんか」にという具合だそうです。山茶花と椿の違いは、同じツバキ科の常緑広葉樹ですが、前者は10月から12月頃に花が咲き、後者は12月から4月頃まで。花が散る時は、山茶花は1枚づつ花びらが散り、椿は花ごと落ちるそうです。
確か、黒澤明監督の三船敏郎主演の「椿三十郎」の映画の中で、奇襲攻撃の合図として椿の花が川に流れていたシーンがあったことを覚えていますが、その時の椿の花は「花ごと」流れていました?
花言葉は、山茶花は「ひたむきさ」・「困難に打ち克つ」、椿は、「控えめな優しさ」・「誇り」、生垣や道端の垣根に使われていますね。
また、童謡「たきび」の2番の歌いだしに「さざんか、さざんか・・・」と、初冬の訪れを告げてくれる山茶花。
寒くなると「お鍋」を思い浮かべる? 11月7日は「鍋の日」ということらしいですよ。またもや語呂合わせ「11⇒いい、 7⇒な(べ)」、(べ)は何よ?強引?「いいな」じゃないの?(冠婚葬祭の業者名が浮かんでしまいますが?)と言いたいところではありますが、まあ、11月7日は立冬、冬と鍋はぴったしカンカンということで決められたようなので。
こうなりますとお鍋のはなしを少しだけ。
年を経るとしつこい鍋は敬遠気味。お酒との相性の良い「湯豆腐」が多いのですが。
1782年、江戸天明2年に書かれた料理本「豆腐百珍」(百種類の豆腐調理方法を解説)では、「湯豆腐が絶品料理」と。その中の「湯豆腐の食べ方」にこだわりが。食べるタイミングに命をかけろということ?
「・・・豆腐一人前、蓋をせず見ておく、少し動きが出てまさに浮き上がらんとするところをすくい上げて盛るなり。すでに浮き上がったものは、もはや加減よろしからず」と書いてあるそうです。通と言われる方は、現代でも
この「すくい上げる絶妙のタイミング」を大事にするそうです。中までしっかり火が通る直前を味わう事が大事、火が通りすぎて「ス」が入ってしまうのはダメと、確かに、「ス」はわかりますが、「・・・浮きあがらんとするところ」に気を付け凝視している姿は滑稽かもしれませんね。近々に挑戦してみようかなと思いますが?
これから、寒さ厳しくなってまいりますが、皆様方の「それぞれの鍋」で楽しい一時をお過ごしくださいね。 (写真は「南禅寺」、近くには湯豆腐の店がありますね)