霜初降(しもはじめてふる)

2021/10/23 掲載

霜降(十八節気)初候 第五十二候 1022日~1027日頃

 霜が初めて降りる頃です。

 二十四節気では「立冬」の前の「霜降」、秋の最後の時節です。

 播磨自然高原では、この間までの暑さから一挙に夜半には10度を切ってくるようになりました。日中の秋空は高く澄みわたり、日は釣瓶落とし、もう午後5時を過ぎると急に暗くなってきます。

 子供の頃、クラブ活動、学校の運動場やお寺の境内で思いっきり遊んでいた時、寺の鐘の音や学校のドヴォルザーク 交響曲第9番「新世界より」第2楽章(家路)が流れてきたこの時期、小さな胸が熱く子供ながらに寂しさを感じたようなことを思い出す? 日本では「堀内敬三」氏が『遠き山に日は落ちて(家路)』と日本語の歌詞をつけています。

 今、この年代になると、季節でいえば晩秋?、ふとオーバーラップ。 皆様の、この時期の想い出は何でしょうね? 

 さて、霜は、農作物に被害をもたらします。畑をやっているので、予想外に早く霜が降りた時なんか、せっかくの収穫物がだめになるときがあります。霜が植物に強く纏わりつくと葉っぱの表面の細胞が破壊され葉が枯れてしまいます。結果、光合成もできず実が成長しないことになります。

 それと、この時期は味覚の秋でもありますね。また「新蕎麦」の季節。「秋蕎麦」とも言われ、栽培は地域差もありますが、7~9月までに種まきを終え9~11月にかけて収穫、お店に出回るのは、蕎麦の実を乾燥させるため10~12月頃ですか?

 新蕎麦は「秋蕎麦」以外「夏蕎麦」もあり、「夏新(なつしん)」の別名で知られているようです。4~6月に種をまき6~8月に収穫されるのが夏蕎麦らしいです。「秋蕎麦」と同じように「実の乾燥」を経て7~9月に「夏新」としてお店に出てくるそうです。つまり、蕎麦好きは7月から12月まで「新」を味わえるってこと?各々の特徴は、秋蕎麦は濃厚な風味、夏蕎麦は淡い香りと清涼感を感じる若い味わいらしいです。

 蕎麦好きなので、これから食べ歩きたいですね。それと食べた地でそば粉を買って家で打ってみたいと。秋・冬のもう一つの楽しみ。  皆様もこの一時のそれぞれの晩秋をお楽しみください。


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