水初涸(みずはじめてかる)

2021/10/3 掲載

秋分(十六節気)末候 第四十八候 103日~107日頃

 田の水を落とし干し始める頃です。

 上郡では、もう田の水も落として干し終わり稲刈りが済んだところもあり、今この時が「田の水を切って干す」ということではないです。

 地域による温度差、品種などによって、早いところは8月終わり頃から11月初め頃までには稲刈りは終了しています。

 以前、お米作りを3~4年?していましたが、作った品種は「ヒノヒカリ」(コシヒカリと黄金晴の交配によって生まれたもの。名前の由来は、西日本を現す「日」と、その飯米が光り輝く様子から銘々された)。一粒一粒は大きくないですが、炊き立ては光り輝き、粘り気も程よく適度な甘味、いくらでもご飯が進むような感じです。自ら主張するのではなく、食べる人の間に合わせてくれているような。作りを止めた今でもその品種(無農薬もの)を食しています。でも、お
米も好み次第。毎日のことなので、皆様も自分に合ったお米を探してみるのも楽しいかもしれませんね。

 ヒノヒカリは稲の背丈がコシヒカリなどより低いため(稲本体の重量も軽くなる)、台風などの影響を少なくできるメリットもあります。柳のように強風をかわし耐えているような感じです。

 稲が成長しすぎて、稲同士が絡んで一団でお辞儀したように傾いた稲を見かけませんか?あれは、台風等の影響でない限りは「肥料のやりすぎ」と思われます。

 写真は、稲架掛(はさがけ、はざがけなど)の様子。天日で余分な水分が飛び、甘味も増すということで、こだわり農家さんか自家消費米の田で今でも見かけることができます。

 もう昔話になりますが、「稲刈り・稲架掛作業などを手伝うために田舎では学校が休みだったとさ」  

 ああ、長閑なり。


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