今日は夏日となり日中は暑かったですね。確かに春にお別れの「穀雨」の節気です。来月には早くも「立夏」。これから夏日が増え、真夏日もむかえるのでしょうね。
この時期、温かな雨が土中の生物を呼び覚まし、蛙が鳴き始めるのもこの頃です。この間、畑を耕していたらまだ冬眠してましたが?鳥の雛が巣立ちの準備を整える時期でもあり、生き物たちが命の輝きを見せはじめます。この頃の雨は、静かで優しく、萌え出したばかりの若葉や草花を潤し育みます。春雷も穏やかになり、春雨が野山を柔らかな新緑に染め上げます。なんか、命が咲いているようですね。
ここで俳句
穀雨かな山のみどりの深みゆく(飯田蛇笏)
山々の緑がさらに深みを増していく移ろいの様子を繊細にとらえています。
穀雨かな牡丹の花の重たげに(正岡子規)
なんか重そうな牡丹の大きな花が、穀雨の雨に濡れて、さらに重くなる様子を上手く表現していますね。
さて、今は筍(たけのこ)の季節ですが、今年は残念ながら裏年にあたるようです。
そして、八十八夜にも近く、茶摘みが始まる頃です。農村や茶産地では、「初摘み」「八十八夜」の行事が季節の風物詩となり、新茶を楽しむ伝統も深く息づいているようです。

穀雨は、人々の心にも穏やかで静かな潤いをもたらします。4月は新生活の方も多いと思います。新しい環境にも慣れ、落ち着きを感じ始める頃でしょうか。それぞれの居場所を見つけてしっかりと根をはっていただければと。
この高原では「山躑躅」満開です。緑との相性もよいですね。風にそよぐ姿はみんな合唱しているようで可愛いです。

この間、宍粟方面で見つけた紙幣のもと「ミツマタ」です。本当にすべてが三つに分かれています。

日銀の見学時に紙幣をシュレッダーしたものをプレゼントしている映像をみましたが、ただの紙切れ、やはり「貨幣とは信用」だけなんだと感じました。
皆様、高原の爽やかな風、息吹を求めに来ていただければ幸いです。