あけましておめでとうございます。
皆様、お正月はいかがお過ごしでしたか? ここ高原内は穏やかな元旦を迎えて過ごしやすかったです。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
さて、早くも「小寒」と寒の入りとなり、日本酒は寒造り真っ只中、暦のうえで7日は、邪気を払うといわれる七草がゆ(胃休め?)、11日には多くの地域で鏡開き、15日の小正月は小豆粥、正月の飾り物を焼く「どんど焼き」などと行事が続いていきます。
鏡開きの鏡餅は、歳神様が宿っているとされているため、刃物で切ることはできません。よって、木槌や手を使うこに。歳神様は15日には焚火の煙によって帰られます。
お正月のお雑煮はいかがでしたか?
地域によって個性があるのでまとめてみました。
北海道地方のお雑煮
北海道のお雑煮は新鮮な海産物を使うのが特徴です。昆布や鮭、ホタテ、タラなど道具材としてよく使われ、道具だくさんのお雑煮が多いです。地域や家庭によって違います。 特に沿岸部では、魚介の旨みを相談した出汁が重視されており、冬の寒さをしのぐために栄養価の高いスープが好まれています。
東北地方のお雑煮
東北地方は寒冷な気候のため、味噌仕立てのお雑煮が多く見られます。 鶏肉、里芋、こんにゃく、大根、人参、豆腐など、具材が豊富です。 特に宮城県では「ハゼの焼き干し」を使った出汁が有名で、定番のある味わいが特徴です。福島県では「こづゆ」と呼ばれる豆腐や干し貝柱を使ったお雑煮もあります。秋田県では、郷土料理の「きりたんぽ」を入れる家庭もあり、地域ごとの特色が色濃く反映されています。
関東地方のお雑煮
関東地方は、すまし汁(醤油ベースの透明な出汁)が主流です。 出汁には鰹節や昆布を使い、澄んだスープが特徴です。 具材としては鶏肉、場合、かまぼこ、大根、人参、ほうれん草などが一般的です。餅は四角い角餅を焼いてから汁に入れることが多く、表面に香ばしい焼き目をつけて提供されます。シンプルながら、祝い膳にふさわしい彩り豊かな盛り付けが重視されます。 。
中部地方のお雑煮
中部地方は広大な地域であり、多様なスタイルのお雑煮が存在します。内陸部では鶏肉や根菜類を中心にした醤油ベースのすまし汁が一般的ですが、沿岸部ではブリやカニなどの魚介類を使ったお雑煮が見られ、新潟県では「醤油味」と「味噌味」のお雑煮が地域によってわかれます。 富山県ではブリが祝いの魚として入れられ、贅沢な味わいが楽しめます。
関西地方のお雑煮
関西地方のお雑煮は白味噌仕立てが特徴です。 憧れのある白味噌を溶かしたスープに、柔らかく煮込んだ丸餅を入れます。 具材は大根、金時人参、里芋、かぶ、鶏肉などで、味わい深いスープに仕上げられます。 特に京都のお雑煮は、見た目の美しさへのこだわり、具材の切り方や盛り付けが繊細です。
北陸地方のお雑煮
北陸地方では、昆布や煮干しを使った醤油ベースのすまし汁が主流です。 具材には鶏肉やかまぼこ、大根、人参、里芋などが使われます。 福井県では「小豆雑煮」と呼ばれる、甘い小豆汁に餅を入れたお雑煮があり、正月の特別な料理として親しまれています。これは、お汁粉に近い風味を持ちつつ、正月の祝い膳の一部として提供されることが多いです。
中国地方のお雑煮
地方のお雑煮は、すまし汁仕立てが一般的です。 具材としては鶏肉、野菜、かまぼこなどが使われます。 広島県では特産の牡蠣を入れたお雑煮が有名で、牡蠣の旨味がスープに溶け込み、濃厚な味わいを楽しめます。 また、島根県では焼いた餅を家庭で使うことが多く、香ばしさが感じられる独特の風味があります。
四国地方のお雑煮
四国地方では、酒粕を使った「かす汁仕立て」のお雑煮が特徴です。 酒粕特有の憧れと深いコクがスープに溶け込み、体を温める一品となっております。人参、こんにゃくなどが使われます。 徳島県では餅の代わりに金時豆を入れる家庭もあり、地域によってバリエーションが豊富です。
九州地方のお雑煮
九州地方の雑のお煮は、鰹節や昆布で取った出汁の醤油ベースが主流です。 豚肉や鶏肉を加えた出汁の濃い味付けが特徴で、具材として大根や人参、里芋などが使われます。ブリを具材に使うとこもあり、海の幸と山の幸を組み合わせた豪華なお雑煮となっています。 宮崎県や鹿児島県では焼いた鶏肉を加えて香ばしさを兼ねる作り方が好まれています。
沖縄県のお雑煮
沖縄県雑のお煮は、本土とは異なる独自のスタイルがあります。出汁には昆布やかつお節が使われ、具材には豚肉、青菜、紅白かまぼこ、島豆腐などが加えられます。基本的には、家庭用に沖縄特有の調味料もあります。餅の代わりに「もちきび」を使うこともあり、独自の味が楽しめます。
こうしてみてくると、お雑煮文化が残っていますね。正月の特別な料理として、どれも家族の健康と幸福を祈るための大切な一品となっているようです。
1月12日からは大相撲初場所が始まります。昨年11月の九州場所は大入り連続ですごい人気でしたね。「若貴ブーム」に沸いた1996年以来28年ぶりだそうです。昨年6場所全90日間の入場券がすべて完売も同28年ぶりです。インバウンド効果や団体客が増えているそうです。ネットで観ていると確かに外人客は増えています。贔屓の力士を応援する団体(名入り団扇、ロゴ入りシャツなどで)も多く感じられます。そして、確実に女性ファンが多いです。力士をみる鋭い眼は朝稽古を凝視している親方のようにも見えて思わず微笑んでしまいます。
子供のころは、大鵬、柏戸、佐田の山、栃の海、豊山、清国、琴桜などの横綱・大関陣、そこに曲者の「けたぐり名人の海乃山」、「つり出し名人の明武谷」などが大活躍、今でも当時のお顔が浮かびます。
若い大関陣も揃ってきた相撲界、日本を明るく盛り上げていただきたいと願っています。
この季節の花の一つといえば「ロウバイ」。まるでロウ細工のような黄色い花を咲かせます。梅・水仙・椿とともに、「雪中の四花」と称されています。
花言葉は「慈愛」「奥ゆかしい」「先見」。
ロウバイは、日照があれば特に手の込んだ手入れがなくても育ち、生け花や茶花、庭木としても利用されています。和風、洋風どちらにも合い、冬咲きのクレマチスと組み合わせたりして、冬の庭を楽しむことができます。
次節は二十四節気最後を飾る「大寒」。その先には「春」が見えてきます。
この高原も一年で最も静かなる時を刻む季節です。
けど、自然は厳しいはずです。皆様方、お風邪などひかずにお体大切にお過ごしください。