立冬(19節気11/7~11/21)

 

 暦の上では「立冬」を迎えることとなりました。この高原では、朝夕、気温が10度を切ることも増えてきていますが、「冬」という言葉はちょっと場違いな感じです。でも、そうこうしているうちに寒くなっていくのでしょう。山の家近くの一番山茶花が赤い蕾をはやつけています。

 冒頭の写真は、北海道の斜里町での風景です(投稿)。同町は、北海道の東部、オホーツク海に面したところにあり、隣町の「羅臼町」とともに世界自然遺産登録の知床で知られています。
 やはり雄大な景色ですね。観ていると心が洗われるようです。

 さて、7 日は鰹節でお世話になっているヤマキさんが制定した「鍋の日」です。冬と言えば、鍋を囲んで家族団欒ということでしょうか。皆さん、それぞれの鍋を堪能していただければ幸いです。

 13日は漆の日です。現在、世界最古の漆器といえば、函館市で約9,000年前に発見された副葬品だそうです。意外?ですね。

 漆は、漆の木から採った樹液。漆器は良質な木材が近くにあり、湿度80%の環境が必要であるため、産地は、盆地などが中心。紀州漆器、会津漆器、越前漆器、輪島塗など。

 震災・水害で大変な輪島、輪島塗は珪藻土を細かく砕いて粉にしたものを下地に混ぜ込んでいるので丈夫。漆の模様に金粉をつける「蒔絵」なんか、芸術性を兼ね備えた逸品ですね。本当に美しいです。

 もし贅沢ができるなら、毎日の食事にその時の自分の嗜好で漆器を選び食することができたなら素敵でしょうね。食卓が輝きより豊かなものになりそうです。

 幼少時からの「食育」の中に、器を含めて日本の美・文化を採り入れたら本質を見抜く心・技が醸成できそうと想像するのですが・・・。

 これから日々寒くなる時節、皆様方、お体大切にお過ごしください。

 


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