「立冬」前の晩秋を飾る「霜降」の節気となりました。
上記写真は赤穂市東有年のコスモス畑です。結構、至る所で長く「秋」の主役として活躍してくれました。秋風に揺れて左右にシンクロするダンスは思わず足を止めて眺めたくなる光景で爽やかな気分に導いてくれました。
コスモス畑の隣に赤穂市「東有年沖田遺跡公園」があったので看板とともに掲載いたします。
興味のある方は一度訪ねてくださいね。
秋は「読書週間」の季節でもあります。10月27日から11月9日までの2週間、全国で読書を推進する行事が多く行われます。
今年の 標語は 「この一行に逢いにきた」だそうです。
<公益社団法人 読書推進運動協議会~引用>
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終戦の2年後の1947年(昭和22年)、まだ戦火の傷痕が至るところに残っているとき、「読書の力によって、平和な文化国家を創ろう」と決意をひとつに、出版社、取次会社、書店と公共図書館が力を合わせ、さらに新聞・放送のマスコミ機関の協力のもとに、第1回「読書週間」が開催されました。
第1回の「読書週間」は11月17日から23日。これは11月16日から1週間にわたって開かれるアメリカの「チルドレンズ・ブック・ウィーク」にならったものです。各地で講演会・図書に関する展示会が開かれ、その反響は大きなものでした。「一週間では惜しい」との声を受け、現在の10月27日から11月9日(文化の日をはさんで2週間)となったのは、第2回からです。
それから約80年、「読書週間」は国民的行事として定着し、日本は世界有数の「本を読む国民」の国となりました。その一方、物質生活の豊かさに比べ精神生活の低迷が問題視されている昨今、論理的思考の基礎となる読書の重要性は、ますます高まってきています。
本年の「読書週間」が、みなさん一人ひとりの読書への関心と、読書習慣の確立の契機となることを願ってやみません。
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このポスター素敵ですね。セピア色が年配者にはレトロ感、若者にはアニメ風の主役?という感じがでています。
秋の夜長、皆様も「一行」に会いに行きませんか?
ちなみに冒頭のくだりから懐かしいものは、
春眠暁を覚えず(しゅんみんあかつきをおぼえず)
ー 春暁 孟浩然 ー
国破れて 山河あり 城春にして 草木深し
ー 春望 杜甫 ー
日本の古典からは、
男もすなる日記といふものを 女もしてみんとてするなり
ー 土佐日記 紀貫之 ー
春は、曙
ー 枕草子 清少納言 ー
行く河の流れは絶えずして、しかも、もとの水にあらず
ー 方丈記 鴨長明 ー
祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり 娑羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす
ー 平家物語 作者未詳 ー
つれづれなるままに、日ぐらしすずりにむかひて、心にうつりゆくよしなしごとを、そこはかとなく書きつくれば、あやしうこそものぐるほしけれ
– ー 徒然草 吉田兼好 ー
そして俳聖の 松尾芭蕉
月日は百代の過客にして 行かふ人も又旅人なり
いまだ記憶に新しいのが川端康成氏の「雪国」
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
等。
皆様それぞれの思い出の「1行」があるかもしれません。
この時節、是非、読みたかった本を片手に色々な場所で読破するというのもよいですね。