天地初粛(てんち はじめてさむし)

2021/8/27 掲載

処暑(十四節気)次候 第四十一候 8月28日~9月1日

 暑さが鎮まる頃です。

 天地が鎮まり始める、大袈裟な表現のようにも思えますが、空も大地もすべてが鎮まり収まっていく時季であり、秋らしさを感じる機会も増えていく。必ず季節は移り変わると。

 この播磨自然高原では、日中はまだまだ夏の暑さが続いていますが、朝夕のちょっとした爽涼感、夜の静けさの中で鳴く虫の音の清涼(よく注意して聞いていると、昼間でも虫の声が絶えず聞こえていますが?)は格別です。

 残暑があったとしても、今年も過ぎゆく夏を、少し寂しく惜しむむわが身。

 古今和歌集の中に

 「秋来ぬと 目にはさやかに 見えねども 風の音にぞ おどろかれぬる」とあります。

 今の時期に詠んだのでしょうか?

 皆様、これから、暴風雨にも見舞われやすい野分の季節。くれぐれも天候の急変や雷雨にはご注意をしていただき健やかにお過ごしください。


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